大澤信亮

批評家・日本映画大学教授

『新世紀神曲』書評

僕の知っている現時点での『新世紀神曲』の書評をお知らせします。

古川日出男「「密室」を開くための、問いの連打」(「波」6月号)
安藤礼二「批評、その破壊的再構築」(「新潮」8月号)
池田雄一「その部屋にロマンスはあるのか」(「文學界」8月号)
池田雄一「文芸時事放談」(「図書新聞」7月13日)
杉田俊介「怒りと優しさ、そして淋しさ」(「すばる」8月号)

こんな風に列挙するのも申し訳ないのですが、月刊誌も意外とサイクルが早いので、書店で見かけたら、ぜひすべて読んで頂きたいと思います。頂いた言葉は時間をかけて考え、作品や行動で応えていきます。それからネット上で感想を書いてくれた方々にも感謝しています。この本はとても無防備なところで書かれています。前著のような「自負」はなく、読んでくれる人はいるのかという恐れと、読まれるのが怖いという、二重の恐怖を感じています。

なお新宿紀伊国屋本店のフェアは今月中旬あたりまでとのこと。

『新世紀神曲』の扉

この棚は担当者の方が異常なまでに拘ってくださったものです。僕のメッセージもありますので、期間中、ぜひ覗いて頂けると嬉しいです。

連載「小林秀雄」(「新潮」)は志賀直哉について書いています。