大澤信亮

批評家・日本映画大学教授

2013-01-01から1年間の記事一覧

東浩紀氏との公開対談について

0 雑誌掲載の拒否について12月7日に行われた、日本映画大学の講義「ジャーナリズム論」における東浩紀氏と僕(大澤信亮)の対談は、雑誌「文學界」2014年2月号に掲載されることで、双方の了解を取っていました。対談自体は非常に荒れたものの、終了…

今月の仕事+連続対談

「新潮」12月号の「小林秀雄」第6回は長谷川泰子について書きました。 「群像」12月号に大江健三郎氏『晩年様式集』の書評を書きました。双方、この一年で自分が書いた文章のなかで、一番を競うものになったと感じています。それから日本映画大学の今期…

今月の仕事

「新潮」11月号の「小林秀雄」第5回は中原中也について書きました。中原については大岡昇平をはじめ、すでに相当語られてきたので、今回は「名辞以前」という言葉に中原が込めていたものと、詩・書簡・日記などでの小林との接点を書き残すことに集中しま…

報告

今週と来週の「SPA!」で福田和也氏と対談しています。ざっくばらんに色々話してます。

今月の仕事

「新潮」10月号の「小林秀雄」第4回の梗概です。今回は幕末明治の日本とフランスの関係から入りました。1910年の大逆事件で文学から政治が切り離されることで、明治以来、実学性を問われてこなかったフランス文化が結果として隆盛した。そのなかで小…

今月の仕事

「新潮」9月号の連載「小林秀雄」第3回は、富永太郎と、小林の小説について書きました。大岡昇平・江藤淳以来、小林と富永の相互批評は肯定的に論じられてきたのですが、ここでは内容に即せば読み取れる、すれ違いに注目しています。その上で、何十年かけ…

『新世紀神曲』書評

僕の知っている現時点での『新世紀神曲』の書評をお知らせします。古川日出男「「密室」を開くための、問いの連打」(「波」6月号) 安藤礼二「批評、その破壊的再構築」(「新潮」8月号) 池田雄一「その部屋にロマンスはあるのか」(「文學界」8月号) …

小林秀雄

本日発売の「新潮」7月号より連載「小林秀雄」を始めます。わざわざ誌面を頂く以上、色々な企みはあります。しかし、僕の問いを率直に示せば、すでに「新潮」4月号に発表した「小林秀雄序論」で書いたように、どうすれば抜け殻の集積から「生命」を生み出…

新世紀神曲

今月31日に2年半ぶりの第二著『新世紀神曲』が刊行されます。『新世紀神曲』収録は、「復活の批評」(「文學界」2011年3月号)、「出日本記」(「群像」2012年5月号)、「新世紀神曲」(「新潮」2012年12月号)の3本。結果的に、順に、…

今月の仕事

7日発売の「新潮」6月号に山城むつみ氏『連続する問題』の書評を書きました。今月も「群像」で島田雅彦氏、谷崎由依氏と創作合評をやっています。月末に2年半ぶりの第二著『新世紀神曲』が出ます。詳しくはまた後ほど。

今月の仕事

6日発売の「文學界」5月号に藤田直哉氏『虚構内存在』の書評を書きました。今月から3ヶ月「群像」で島田雅彦氏、谷崎由依氏と創作合評をやります。

小林秀雄

本日7日発売の「新潮」4月号から連載「小林秀雄」を始めます(正式には6月発売の7月号より開始ですが、僕は初回のつもりで書きました)。これまで連載や依頼という形式を避けてきたのは、締切に追われて作品が駄目になることを恐れていたからです。事実…