大澤信亮

批評家・日本映画大学准教授

近況

遅ればせながら近況の仕事の報告です。

『フェミニズムはだれのもの? フリーターズフリー対談集』

とくに栗田隆子さんの奮闘に注目して欲しい。FF2号もそうでしたが、一人の女性が中心となり、様々な立場の人間と対等に議論し合う空間を作り上げたことの意味は大きいと思います。議論として不十分なところがあっても、この空間の先で「フェミニズムはだれのもの」かを考えねばならないのは確かだと思う。そのとき森岡正博さんと杉田俊介さんの対話をフェミニズムがどう受け止めるのかがポイントになると思います。僕自身の関わり方で言えば、上野千鶴子さんに対して、公開的な場で自分の意見と疑問を言えたことが大切でした。

あとは「en-taxi」に「天皇の性に関する理論的諸問題―神山茂夫天皇制論その断片」というエッセイ、「新潮」に「弱さと寂しさが研ぎ澄ました言葉の先へ」という、福田和也氏の『アイポッドの後で、叙情詩を作ることは野蛮である。』の書評を書きました。前者は僕の修士論文の読み物的な要約です。後者が「書評」なのか「批評」なのか。自分の目で判断して欲しいと思います。

先月は立て続けに色々ありました。いよいよという感じで気が引き締まる思いです。報告はまた後ほど。