大澤信亮

批評家・日本映画大学准教授

坂口安吾研究会

直前ですが以下のイベントの告知です。
9月24日 いま、安吾を読む(坂口安吾研究会)
僕は坂口安吾について何かを書きたいと思ったことがありません。文学的な評価が高いことも知っているし、心をつかまれる言葉も確かにあるのですが、根本的に不徹底な人だったと思っています。そのことを見ずに「いま、安吾を読む」ことは僕には出来ない。はっきり言えば、高名な「堕落論」も、結局は「島原の乱」や「天草四郎」を書けなかったことの言い訳にしか読めない。これを安吾研究の専門家の前で説得的に語れるかわかりませんが、僕にとって安吾を本当に切迫して読むとは、そういうことになる。キリシタンと対峙することが彼に何をもたらしたのか、しかし、彼はなぜ対峙し切ることができなかったのか。そういうことを考えることが今の自分には大切に思えます。そこにあったはずの可能性を自分の頭と体で継続するのが批評という行為なのだから。どなたでも自由に参加できるようなのでぜひ。